法務局調査③

2018/04/18 不動産調査
法務局調査③

1-4.各種図面(地積測量図・土地所在図・建物図面・各階平面図)

地積測量図・土地所在図とは、土地の形状・距離・地積・求積方法・境界標が記載されている図面です。昭和40年以降に分筆や変更があった土地について作成が義務付けられましたが、平成17年4月以前の図面では、分筆時に片方の土地について測量し、残りは従来の地積から測量面積を控除した面積でもよい(残地法)とされていたため、必ずしも正確ではないことに留意してください。平成17年4月以降は、不動産登記法の改正により分筆対象地及び残地のいずれも形状・面積が正確に表記されるようになりました。

建物図面・各階図面とは、建物の構造状況や、敷地との配置状況、各階の形状など記載されている図面です。昭和40年以降に新築または増築する場合に義務付けられました。しかしながら、建物図面・各階図面が備付けられていない場合もありますので、そういった時には設計図書、建築計画概要書、税務署備付けの建物の課税に関する配置図等を確認してください。

 

法務局調査①

法務局調査②

 

執筆者

萩原岳 プロフィール

東京外国語大学中国語学科卒業
株式会社アプレ不動産鑑定 代表取締役
http://apre-kanntei.com/
不動産鑑定士 MRICS(英国不動産鑑定士)

 在学中より不動産鑑定業界に携わり、2007年不動産鑑定士論文試験合格、2010年不動産鑑定士として登録する。数社の不動産鑑定士事務所勤務を経て、2014年株式会社アプレ不動産鑑定を設立し、現職。

 相続税申告時の不動産評価など税務鑑定を専門とし、適正な評価額の実現を掲げ、相続人と共に「戦う不動産鑑定士」として活動する。また、実務で培った経験をもとに、「相続と不動産」について税理士、弁護士、不動産事業者など相続の実務家を相手とした講演活動も行っている。

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