現地調査②

2018/04/23 不動産調査
現地調査②

2.現地調査のポイント②

2-2.境界の確認

現地についたら法務局備付けの地積測量図や役所で入手した境界確定図などと照らし合わせ、境界標の確認を行ってください。

出典:札幌土地家屋調査士会
http://www.saccho.com/boundary_survey/knowledge.html

出典:日本土地家屋調査士連合会「境界標を守ろう」
http://www.chosashi.or.jp/activity/publications/panph/201003_pole_pos.pdf

境界標は地面だけでなく、塀の上に設置されている場合もありますので、よく探してください。また、地面に埋もれている場合もありますので、図面と照合して土を掘る必要がありますが、あまり深くまで掘る必要はありません。
境界が確認できたら、越境物はないか、空中越境はないか、セットバックは済んでいるかなどを確認してください。なお、セットバック済みの土地であっても登記簿に反映されていないことがありますので、見逃さないようにしてください。建築確認申請時の敷地面積と公簿面積に乖離がある場合は疑った方がいいでしょう。

 

隣接地同士で接道部分の形状が異なる。

 

セットバック済みと未了の境目

 

現地調査①

現地調査③

現地調査④

現地調査⑤

現地調査⑥

 

執筆者

萩原岳 プロフィール

東京外国語大学中国語学科卒業
株式会社アプレ不動産鑑定 代表取締役
http://apre-kanntei.com/
不動産鑑定士 MRICS(英国不動産鑑定士)

 在学中より不動産鑑定業界に携わり、2007年不動産鑑定士論文試験合格、2010年不動産鑑定士として登録する。数社の不動産鑑定士事務所勤務を経て、2014年株式会社アプレ不動産鑑定を設立し、現職。

 相続税申告時の不動産評価など税務鑑定を専門とし、適正な評価額の実現を掲げ、相続人と共に「戦う不動産鑑定士」として活動する。また、実務で培った経験をもとに、「相続と不動産」について税理士、弁護士、不動産事業者など相続の実務家を相手とした講演活動も行っている。

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