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現地調査④
2.現地調査のポイント④
2-4.間口の確認
特に路地状敷地(旗ざお地)の場合は接道義務の問題がありますので、必ず現地で間口を確認してください。建物が建っているからといって接道義務を満たしているとは限りません。
間口部分に境界標がある場合は境界標同士の間を計測してください。境界標が確認できない場合は、塀の内側間を計測し、同時に塀の厚み及び塀を含めた距離も計測してください。この時、塀の内側間の距離が2m未満である場合は接道義務を満たしていないことが考えられますのでよく注意してください。
また、現地で間口や高低差を測ることができない場合、コンクリートブロック(横390mm・縦190mm)やL字ブロック(横幅600mm)の数で長さを推測することができます。
この物件では、コンクリートブロックが縦に最大9個積み上げられていますので、190mm×9で最大約1.7m道路よりも高くなっていることがわかります。
こちらの土地ではL字ブロックが16個埋め込まれていますので、600mm×16で接道部分は9.6m程度であろうと推測できます。
2-5.インフラの確認
役所で入手した上・下水道台帳と現地の状況を確認してください。上水道の調査では、水道メーターの有無及び位置や道路上に設置されている止水弁の位置を確認します。特に私道部分の止水弁には注意してください。下水道・浄化槽の調査ではマンホールの有無と種類を確認します。合流式か分流式かも確認しましょう。
ガス管が埋設されている場合、引き込み位置には「Gマーク」が貼られていますので確認してください。プロパンガスの場合はガス会社名を控えておきます。
その他、電柱が道路内か敷地内にあるかの確認や、携帯電話基地局が設置されているかも確認してください。
2-6.高圧線の存在
電力会社や鉄道会社などが設置している高圧線ですが、送電圧によって建築規制がかかりますので注意してください。連絡先は最寄りの鉄塔に記載されていることが多いです。